丹波篠山のものづくりをもっと身近に、そして未来へ
豊かな自然と里山の風景、昔ながらの城下町や伝統文化が残る丹波篠山では、
現在でも様々な工芸が息づいています。850年以上続く歴史ある丹波焼や、
一時は途絶えた幻の王地山焼をはじめとした陶芸、丹波木綿、革、ガラス、木工など様々な工芸と、
工芸に携わる作家が集う様は、まさにものづくりのふるさとといえます。
そんな丹波篠山で生まれる工芸は、日々の暮らしに寄り添う、ぬくもりのあるものばかり。
日常に馴染む工芸品は、日々の暮らしを豊かにしてくれることでしょう。
古くから丹波焼をはじめとした工芸が盛んで、城下町や宿場町としての顔ももつ丹波篠山は、
伝統を守りながらも新しいものやこと、そして人を柔軟に受け入れ、文化や芸術を育んできました。
現在でも、丹波木綿、陶磁器、革、ガラス、木工など様々な工芸に携わる作家が
国内外から集い、交流し、それぞれの創作に打ち込んでいます。
このようなものづくり文化を推進するため、丹波篠山市は「創造都市※」を掲げ、
平成27年(2015)に「ユネスコ創造都市ネットワーク」に加盟しました。
地域がもつ「創造性」に光をあて、受け継がれてきた文化や工芸、
農林業を「創造産業」としてさらに発展させていきます。
かつて城下町として栄えた丹波篠山の地は、
江戸時代の民謡を起源とするデカンショ節によって、
地域のその時代ごとの風土や人情、名所、名産品が歌い継がれている。
地元の人々はこぞってこれを愛唱し、
民謡の世界そのままにふるさとの景色を守り伝え、地域への愛着を育んできた。
その流れは、今日においても、新たな歌詞を生み出し
新たな丹波篠山を更に後世に歌い継ぐ取組として脈々と生き続けており、
今や300番にも上る「デカンショ節」を通じ、
丹波篠山の街並みや伝統をそこかしこで体験できる世界が展開している。